転職者の声

「自分のありたい姿へ」──30代、迷いながらも自分らしいキャリアを見つけた転職支援

2025.06.16 転職者の声

株式会社セブンデックスが提供する転職エージェントサービス「GOALS」。本サービスでは、専属のHRコンサルタントが求職者一人ひとりに寄り添い、理想のキャリア実現に向けた伴走支援を行っています。

今回は、星野リゾートで10年以上にわたり接客や現場改善、マネジメントを経験してきたMさんにご登場いただきました。大学では理系で旅行業界で星野リゾートで働いていたMさんが、30代前半で初めての転職に挑戦し、未経験から不動産業界という新しいフィールドへ転職を決意。その背景や「GOALS」での支援プロセスについて、担当HRコンサルタントの岡本とともにお話を伺いました。

目の前の条件に流されるのではなく、“なりたい自分”を起点にキャリアを戦略的に選び取る。この考え方から得られた気づきが、これからの人生や仕事について模索する方々の、一歩を後押しできたら幸いです。

転職者

Mさん

  • 32歳
  • 男性
  • ホテル業界
  • 接客
  • 不動産業界
  • セールス

担当コンサルタント

岡本 音々

大学卒業後、宿泊予約サービス「Relux」を運営する株式会社Loco Partnersに入社し、営業と営業企画を経験。株式会社セブンデックスに入社し大手企業のサービス開発や新規事業リサーチに携わる。現在はキャリアアドバイザーとして若手20代を中心とした転職支援を年間100名以上実施。
主にIT,人材,広告,マーケティング業界を得意とし、一人ひとりのwillの実現に向けたキャリア提案を行なっている。

「今の場所では、これ以上成長できない」──違和感から始まったキャリアの問い直し

これまでのご経歴や、大学で学ばれてきたことについてお聞かせください。

Mさん

立教大学の理学部で動物行動学やDNAの研究をしていました。卒業研究では、毒のある木の実と鳥の関係性について調査していて、子どもの頃から生き物が好きだったことが進路の原点です。卒業後はフィリピンに半年間語学留学し、当時一緒に働く人が向上心があり、切磋琢磨できるかどうかを就職の意思決定の軸にしていたこともあり、2015年に星野リゾートに入社しました。

6年間静岡の「界 遠州」で働き、業務改善やチームマネジメントも任されていました。その後、別府の新施設の開業に携わり、夕食チームや衛生管理チーム、サービスマネージャーなど幅広く担当しました。

ご転職のきっかけは何だったのでしょうか?

Mさん

大きく2つあって、1つ目は、自分の成長をより加速させられる環境に身を置きたいという想いです。前職では非常に多くの方に関われるやりがいのある現場でしたが、設備や運営体制にはまだ改善の余地があり、自分の力では限界を感じる場面もありました。よりスピーディに課題に挑み、手応えを得られる環境で、今以上に成長したいと感じたことが転職のきっかけの一つです。

もう1つは、「九州で働きつつ新しい挑戦をしたい」という気持ちです。現職に残りつつ新しい挑戦をするとなると別の地域にいく必要がありました。結果として名古屋勤務となりましたが、転職を始めた当時は九州の風土が好きで生活の基盤を九州に置きたかったんです。特に九州の中でも職場があった大分で探していたのですが、選択肢が限られていて、福岡にも範囲を広げました。(後々転職活動を進める中で、九州で働くということよりも何をするかが自分にとって重要だと思ったので、ナカジツさんに決めましたが笑)

初めてお話を伺ったときから前職への愛を感じながらも「新しい挑戦をしたい」という気持ちが伝わってきました。
Mさんは物事を丁寧に見ていて、自分の置かれている環境を俯瞰できる人だったので、なおさら「もっと成長できるはずなのに」と葛藤されていたように思います。

岡本

軸が定まらない中で、自分を棚卸ししていく日々

転職にあたって、譲れない条件はありますか?

Mさん

大きく2点あります。
まず1つ目は、「人と深く関わる仕事に携わりたい」という想いです。接客業務を通じて、人との対話や信頼関係の構築にやりがいを感じるようになり、そうした価値をより長期的かつ本質的に追求できる環境を求めていました。
2つ目は、自身の取り組みや成果が適切にフィードバックされる仕組みがあり、主体的にキャリアを築いていける環境です。努力の方向性を明確にしながら、自らの成長と組織への貢献を両立できる環境がある企業には魅力を感じました。

GOALSとの出会いのきっかけは?

Mさん

当時、10社以上の転職サービスを使っていて、どのエージェントが一番信頼できるかを見極めようとしていた時期でした。そんな中、GOALSの岡本さんと出会って、「この人は他の誰よりも私の人生について真剣に向き合ってくれている」と感じました。話している中で、表現のひとつひとつが腑に落ちて、自分の視野が一気に広がるような感覚があったんです。

転職活動そのものも、自分にとっては新しい業界や職種に触れる貴重な機会だと捉えていて、普段だったら選ばないような分野にもあえて応募してみました。結果として、当初は最も関心が低かった不動産の営業職で内定をいただき、納得のいく選択ができたと思います。

こうしたスタンスで臨んだことで、結果的に自分でも気づいていなかった適職と出会えたと感じています。

弊社を使っていただけることになって嬉しかったです!GOALSでは、まず「人生の中で働くことをどう位置付けるのか」その上で、「何を軸にして働きたいのか」を一緒に言語化していくことを大事にしています。その中で、Mさんは、最初からご自身の考えや経験を丁寧に振り返っていて、その姿勢がとても印象的でしたね。

岡本

GOALSは転職相談にとどまらず、人生相談ができるパートナー。自己分析が苦手な私に、“対話”で寄り添ってくれた

GOALSでの面談はどれくらい実施されたのでしょうか?

Mさん

10〜15回は面談をしましたね。私自身、自己分析が得意じゃなかったので、丁寧に自己分析を手伝っていただきました。岡本さんだけでなく他のGOALSのHRコンサルタントさんとも面談の機会をもらい視野を広げることができました。「こういう視点でも考えてみると良いと思うので、弊社の〇〇を紹介します!」と言って別の方を紹介してくれる転職支援の柔軟さがありがたかったです。こういった機会をもらったことで自分の価値観を整理できたので、自分の考えに自信が持てるようになりました。

GOALSの面談は単なる転職相談にとどまらず、人生相談に近いものでした。たとえば面談の回数、率直なフィードバックの数々、人に向き合う熱量の高さなど、どれも印象に残っています。

Mさんは「どこでもやっていけるタイプ」だと感じていたからこそ、逆に「何を選ぶのが正解か」迷うタイプでもあると思っていました。だからこそ、私自身も提案をすぐに行うのではなく、対話の中でどういった業界や働き方が最善なのかを見極める時間を確保したかったんです。言葉にすることで「本当の希望」が見えてくることも多いですから。

岡本

あえて、未知の領域に飛び込んでみる価値

実際の求人提案・選考の中で、印象に残っている気づきはありますか?

Mさん

たくさんあります。最初は「不動産業界なんて絶対に選ばない」と思っていました(笑)。でも、岡本さんに「家や建物も人が生きていくには不可欠で、人の生活に深く関わる仕事だよ」と言われて受けてみたら、自分でも驚くほどフィット感がありました。

これまでとは異なる業界・職種への挑戦ではありましたが、だからこそ自分の可能性を広げる良い機会だと捉えることができました。結果としては投資用不動産の営業職で内定を承諾したのですが、入社を決めた理由は、投資用不動産という難易度の高い営業にチャレンジができることと、今回内定をいただいた株式会社不動産SHOPナカジツの社風や、面接官の方の人柄に惹かれて、「この会社でなら頑張れそう」と思えたんですよね。

不動産って一般的に「ガツガツ営業」みたいなイメージがあるかもしれませんし、実際にその側面も一定あります。ただ、実際には生活に大きく関わる住居などを買っていただくお仕事なので、お客様との信頼関係の構築が何より重要で、商材の金額も大きく、やりがいのある仕事です。Mさんの丁寧な接客スタイルやホスピタリティ精神は、まさに信頼関係の構築において活きると感じて最終的にこの企業様をご紹介しました。

岡本

キャリアを“生き方の手段”として捉えはじめた瞬間

転職活動を通じて、働くことやキャリアへの意識に変化はありましたか?

Mさん

大きく変わりました。以前は「仕事はお金のため」としか考えていなかったのですが、「自分のありたい姿を実現する手段としての仕事」という視点に変わりました。私には「これまで見てこなかった場所に身をおいていたい」「仕事で得たスキルや経験をできるだけダイレクトに自分の生活に還元したい」という思いがあります。実際に理系で星野リゾートに入社したのもそういった価値観が根本にありました。

今度入社する不動産会社では、営業として成果を出すために宅建・FP・簿記などの知識が求められます。これらは自身の生活にも転用できるし、何よりもこれまで身を置いてこなかった業界で新しい自分を見つけられる経験ができることにワクワクしています。今回の転職は「この会社で働くことが、自分が生きていく上でも役に立つ」と思える選択になりました。

Mさんのように「何でもこなせる方」ほど、あえて“未知の環境”に挑戦することで、自分の中の本質が磨かれると思っています。今回の転職では「スキルが得られるか」「今後のキャリアにつながる仕事か」「人生設計に役立つか」「自分がありたい姿になれるか」まで踏み込んで考えられたのがすごく印象的でしたね。

岡本

「23時の電話」が、最後のひと押しになった

意思決定の最終局面では、どんな葛藤がありましたか?

Mさん

最終的に、2社で本当に迷っていて、「人生をどう生きたいか」という問いに向き合う時間になりました。もう1社、人材業界の派遣コーディネーター職でも内定をいただいていたのですが、最終的にはより高い難易度と成長機会を感じられる環境を選びました。あえて自分にとって挑戦となる道を選ぶことで、将来的なキャリアの幅を広げたいと考えたんです。最終決断の直前、岡本さんから「まだ伝えきれていないことがある」と23時に電話が来て、その誠実さに驚きました。

実はあの夜、Mさんと一度話したあとに「いや、まだ伝えるべきことがある」と思って、電話させていただきました。本当に後悔のない意思決定をしてほしかったので、自分が知っている限りの情報はすべて届けたいと思いました。
ですので、かなり遅い時間ではあったんですがお電話できないかダメもとでお声がけしました。実際に、うちの会社のメンバーでも30代前半で困難な環境に飛び込んだ経験を持つ人がいて、そのリアルな声も直接Mさんに届けられるように、その方にも参加してもらって実体験をお話してもらいました。Mさんにとって一番納得感のある選択ができるよう、最後まで伴走したいという気持ちが強くありました。

岡本

GOALSは「なんとなくで働きたくない人」の味方

GOALSをどんな方におすすめしたいですか?

Mさん

自分の軸が定まっていない人、「何をしたいか分からない」と悩んでいる人におすすめしたいです。
GOALSでは、表面的な求人紹介ではなく、「なぜそれを選ぶのか」を一緒に考えてくれます。担当者がチーム内でしっかりと情報を連携してくれているので、誰と話しても安心感があるんです。

GOALSは、「次の職場を探す」だけじゃなく、「人生を考えるきっかけ」を提供したいと思っています。だからこそ“対話”を重視していますし、Hさんのように真剣に向き合ってくれる方とのご縁は私たちにとっても財産です。

岡本

おわりに:「自分で選んだ」という実感が、未来の自信になる

星野リゾートでの経験を経て、新たな業界に挑戦したMさんの歩みは、一見すると大胆なキャリアチェンジに見えるかもしれません。けれど、私たちGOALSが出会ったのは、「もっと成長したい」「自分の人生に責任を持ちたい」という揺るがない意志を持った方でした。個人的には、転職活動は「大人のキッザニア」とおっしゃっていたところが印象に残っています。こうやって転職すらも楽しんで自分の経験の糧にする方だからこそ、新しい挑戦に踏み切ることができたのだと思います。
GOALSの支援はただ求人を紹介するのではなく、働くことを人生においてどのように位置付けるかを考える支援です。ともに考え、悩み、言葉にしていく時間こそが、納得のいく選択につながると信じています。
ときに迷い、ときに立ち止まりながらも、自分の意思で未来を選んだMさん。その姿勢に、私たちも大きな学びと勇気をもらいました。
もし今、キャリアに迷っている方がいるなら、私たちGOALSはその思いに寄り添いながら、一歩ずつ伴走させていただきます。

Karin Izumida
執筆者
Karin Izumida

美容専門学校を卒業後、美容室の広報として新卒入社。マーケティング知識を広げるため、芸能プロダクションへ転職し新規事業開発に携わる。その後、セブンデックス一人目の広報として入社し、社内・社外広報として従事。